瓏を聞く

日々の進化、停滞、退化

胃の底のさざめき

 今日は夕方からちょっと動けるようになったのでガーッと出来る用事を済ませた。晩ごはんの調達、ゴミ袋とガムテープの調達。力尽きた。

 

 ここ二三日、ルボックスマイスリーを飲み忘れている。そのせいだと思うんだけど、夜は寝付けないし、再び何も無いのに深夜に涙が出るようになってしまった。この部分もAM3:43に書いている。涙が出てきたので「あ、ちょっとこれは駄目なやつかもしれない」と勘付き、起き上がってスマホを手に取って書いている。なんとなくコップ1杯水を飲んだ。私っていつまでこうなんだろう。言いようのないぼやーっとしたポジティブではない渦から解放される日は来るんだろうか。心細くて不安だ。

 

 入眠剤の適量がよく分からない。マイスリーを飲んでいるのだけど、1回半錠でもなんとなく寝付けそうなときもあれば、1回1錠飲まないと寝付けないときもあって、半錠でいいのか1錠に固定すべきか悩んでいる。効きやすさについてはその時の体調も関与している気がする。今日は初め半錠飲んだが人工眠気が来なかったのでもう半錠追加で飲んだ。

 少し話は変わるが、入眠剤による眠気ってあくまでも人工眠気だよな、という感覚がある。天然モノではない。うまく説明できないのだが、胃のあたりにうっすらと不快感・むかつきが出始めて喉がこうクッとなってきたら効き始めているだろうと解釈している。それからだんだん胃のあたりがふわふわしてきて思考がぼーっとしていく。足がふらつく。活字を追っていると、たまにその字や文字列が、紙面上ないし画面上でふわ〜っと浮き上がって動いているように見えてくることもある。(ちなみに、幼少期、寝る直前に本を読んでいると、たまに同じようなことがあった。)こういった感覚・状態を、私は「人工眠気」と読んでいる。文章を書けるのは書けるが、後から読み返したときに支離滅裂なもの・何を言いたいのか掴めない曖昧な文章になっていることも多い。入眠剤を飲んだが眠りにはつけない状態で、何か自己について一生懸命考えてしまっていたんだなぁ、と思う。

 今のところ、バツーン! と意識がシャットアウトする・途切れるような眠りの落ち方はしていないが、これは私自身の、薬との相性もあるだろうなと思っている。根拠は特に無い。薬そのものが強力だったり、自分の体との相性が悪かったりすると、あるいはそういう(バツーンとした)意識の失い方もするだろうな。でもそれはなんか怖い気がする。

 酒の席で、酒に入眠剤を混ぜて相手を眠らせ性的暴行に及ぶという卑劣で非道な行いがある。ちゃんとした医師の指導のもと、入眠剤を処方され、服用した経験があると、そして服用時の感覚から「薬との相性の問題」「合わないときの体の気持ち悪さ」「眠りの落ち方に少しでも恐怖を感じた経験」があると、この卑劣な行いに対する感じ方が少し変わってくると思った。本当に怖い。絶対にやってはいけない、こんなことは。不眠の改善目的で真剣に入眠剤を飲んでいる一個人としては、自分が治療で使っている大切な薬を、そんな犯罪に使用しないでほしいと思う。今はまだ、なぜ、と聞かれるた答えが、なんか嫌なんだよな、になる……つまり、「嫌だから」の内訳を言語化出来ていないから、うまく言えないが。

 これから自己に問うてみて、なぜ、どこが嫌なのかについての「これじゃないかな?」という理由が見つかったら、また話してみるのもよいかもしれない。

 ただ、その「理由」は、おそらくとても内向的なものになる予感がする。私の中だけで熟成されるから、何かの論の根拠としてはとても用いられないような、未熟で敷衍性に欠けたものになるだろう。そんな予感はするので期待などしないが吉だ。

 そして上記の文章は、入眠剤を1錠飲んだ状態で書いたことを、ここに付記しておく。